釣り込み完了(靴講師内山より)

こんばんは。
レディースの外羽根を製作しているのはフリーコースのAさん。
今回は「釣り込み」作業。前回片足を釣り込み終わっていたのでもう片足を釣っていきます。
靴作りは難しい工程が多数ありますが、この釣り込みはかなり難しいんです。ワニと言われる道具を使い、革を引っ張りながら形にしていきますが、左右対称に釣るのがかなりのクセモノなのです。
対象にできたと思っても、誰かに見てもらうと自分の癖で歪んでいたり。履き口やくるぶしライン、踵の深さといった部分をしっかり合わせるられる様になるにはたくさんの経験が必要なんです。
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で、Aさんもそのもう片足を釣り込みましたが、いい感じに釣れました!!
次回は底作りですね。もうすぐ完成!!

中級コースのブーツ(靴講師内山より)

こんばんは。
こちらは土曜中級コースのIさんが製作中のワークブーツです。
中級コースはレディースのオリジナルミュールかワークブーツのどちらかを作ることができます。
Iさんはブーツを選択。
初回は革選びと型入れです。革の伸びの向きや傷などを見極めながらなるべくロスの出ないように入れるのがポイント。
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いい感じに入っています!!
次回は裁断ですね!!

底付け(靴講師内山より)

こんばんは。
火曜フリーコースのOさんが作っているのはメンズのローファー。
最近の靴職人は一人で型紙→裁断→縫製→底付け→仕上げと全てをこなしますが、昔は分業で行われていたんです。
今日の工程はその中の「底付け」にあたる部分です。
底を作り、
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釣り込みが終わったアッパーの底面をグラインダーと言う機械で削っていきます。
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削ることでボンドの着きが良くなり剥がれにくいいい靴になります。とても大事な作業です。
次回はのりを塗って、底と貼り合わせ、中敷きを貼っていよいよ完成です。
またご紹介しますー!!

ハトメ(靴講師内山より)

こんばんは。
靴紐を通すための穴は、革にそのまま小さな穴が開けられているタイプと、穴を開けた部分にハトメと言われる金具が付いているタイプ、穴以外のタイプと、何パターンかありますが、画像はハトメが付くタイプのものです。
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補強効果もありつつ、使うハトメの色で雰囲気をガラッと変えることもできます。個人的にも好きなアイテムの一つです。
是非ワンポイントに使ってみてください!!

城完成(靴講師内山より)

こんばんは。
こちらは火曜フリーコースのMさんが作っている「白鳥パンプス」。度々ご紹介させていただいていますが、今回はお城に屋根が付いてほぼ城は完成!!
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かなり細かいミシンも、ミスなく上手にかかっていてとてもいい感じです!!
またご紹介しますー

靴の型崩れを防ぐ(靴講師内山より)

こんばんは。
靴は木型という型にアッパーをまとわせることで靴の形になるのですが、ただ引っ張ってまとわせるだけでは木型を抜いたあと型崩れをおこしてしまいます。
あの形をキープ出来ているのはつま先と踵に芯が入っているからです。
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硬さも色々あり、メンズ、レディース、カジュアルシューズとそれぞれ使い分けられています。
自分の靴のつま先触ってみてください。

元型(靴講師内山より)

こんばんは。
靴の型紙はまず木型のセンターより外側の半身を作りデザインのラインを整えていきます。
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それが「元型」というベースの型紙となり、パーツはそこから複写させて、重なる部分を足したり、折り曲げ代を足したりしながら作っていきます。
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ここでも場所によっては革の伸びを考えながら取ったりするのでその加減が難しいんです。

アッパーを反らせる(靴講師内山より)

こんばんは。
今日はローファーの甲パーツのお話。
ローファーはUチップと言われる甲の部分が大きな一枚のパーツで出来ている形のものが多いですが、他のデザインに比べこの部分の型紙の作り方が難しいのです。
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立体のものを一旦平面の型紙にして、革で組み立てる時にまた立体にしていく。革の伸びを上手く使いながら貼り合わせることで反りがうまれます。
そうすると型崩れがしにくいいい靴ができるんです。
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こんなに感じに。いい反り加減です!!

つま先穴模様(靴講師内山より)

つま先に飾り穴が開いている靴を見たことはあると思いますが、あの穴飾りのことを「メダリオン」といいます。
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昔からあるこのメダリオンですが、いろんな模様やイニシャル、数字、漢字など、様々なものがありますが、特に決まりごとはなく自由に開けて楽しめます。
自分オリジナルを1から作るのはなかなか難しいですが何かをアレンジしたりしても自分らしさが表現できたりします。
メダリオンだけで靴はいろんな表情になりますので、是非一度お試しください。